触ることからはじめよう
by skyalley
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第13回徳談会 11月28日に急遽決まりました

第13回 徳 談 会
安嶋彌氏をお招きして
演題 《未定》
 
日本エッセイストクラブ会長・村尾清一(きよかず)氏のご紹介で
11月28日 日曜日 元文化庁長官であり
元東宮大夫※(とうぐうだいぶ)・安嶋彌(やすじまひさし)氏に
ご講演頂くというご縁に恵まれました
 ※皇太子同妃両殿下・敬宮殿下の身近のことを
    直接担当する東宮職の長

安嶋氏は1922年石川県生まれ88歳 
村尾氏とは東大生時代からの旧友でいらっしゃいます 
先日久方ぶりにおでまし下さった竹井朖(あきら)氏は
旧制第四高等学校(通称四高:しこう)の四級上 
そして同じく海軍に属しておられたそうです  

1975年から2年務められた文化庁長官 
また現天皇が昭和64年ご即位されるまでの
12年間の皇太子時代に
東宮大夫として仕えられたご経験などを通し 
更には「文学的センスがあって 役人には勿体ない」
と村尾氏が評される詩人安嶋氏より 
貴重なお話を拝聴できることと思います

今月24日に第12回徳談会を終えたばかりですが 
皆様にはぜひお運び頂きたくご案内致します 
尚ご講演が急遽決まりましたので題は未定です 
また略歴についても安嶋氏よりご返答を待たねばなりませんので 
今のところ充分ご紹介することはできませんが 
追ってお知らせ致したく取り急ぎ以下ご案内させて頂きます 
             


とき:   2010年11月28日(日) 
         午後1時30分より4時頃まで
ところ:  経堂山・福昌寺 世田谷区経堂1−22−1 
  小田急線経堂駅前の農大通りを入り 
  駅から最初の路地(KALDI前)を右折 駅より徒歩3分
  会場は山門を入ってすぐ左手の「観世音ホール」
会費 :  大人1500円 小学生まで800円(親子で2000円)
申込み : 多くの方にご参会頂きたいので 
             当日でも遠慮無くお申し越し下さい
   携帯電話: 080−5680−2209
             03−6751−0525(高橋自宅)
    skyalley@saturn.dti.ne.jp
    http://skyalley.exblog.jp/ 
    (こちらのブログに徳談会の記事を掲載しております)
──────────────────────────────   

徳談会は80代以上の方をお招きして 
戦前・戦中・戦後の体験談や来し方を通し
「いま これだけは未来のひとに伝えておきたい」
ということをお話し頂く会です 
十代から九十代まで各世代の方々が一同に会す場を活かし
質疑応答の時間も設けております 
お誘い合わせの上 ご参会下さいませ
                    

2010年神無月26日 徳談会会主  高橋 由紀子
by skyalley | 2010-10-27 01:03 | 徳談会日記
第12回徳談会 無事に終えました


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ようやく季節らしい気候になり
あの長く厳しかった夏が遠くなりかけているところです


昨日10月24日 おかげさまで
第12回徳談会を無事終えることが出来ました
講師は「かがやく目」会長の田中芳徳先生
演題は「私にとっての真理の探究とは」

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表題の「真理を探究せよ」は
半世紀前東京大学入学式に於いて矢内原忠雄総長が投げ掛けられた問い
当時は「ノーベル賞を取れ というようなことか」と思ったそうですが
それでも
人生の折々で 意識的にあるいは無意識に常にこの言葉が胸にあった と
そして今回の徳談会での講演で
「お前はその問いに応えるように生きてきたのか
 年貢を納めよと言われたようなものです」
と苦笑されました


「今は色々な遊びがありますが
 昔は庭で石をひっくり返すだけで遊べました
 虫を観ていて 人の生き様が見えたわけです」
こんなふうに生い立ちを語り始められましたが
75年の長きに亘る そして多岐に亘るご経験を
1時間半に纏めるというのは どんなに大変な作業であったか 
当日用の講演要項は4枚に亘る内容の濃さ深さでした


あらかじめご案内に記しておいた数々の言葉
・幸運の女神は前髪で掴め
・馬を水飲み場に連れてくることは出来るが、水を飲ませることは出来ない
・虫とたわむれ、虫にまなべ    
・腹をくくって相手の懐に飛び込め
・日本はIsolated again?      
・今日出来ることを明日に延ばすな
・まちづくりはひとづくり はもちろんのこと 
様々なご経験から教訓を探り 
身につけ 体現されておられることを
説得力を持って熱く語って下さいました


アメリカの実業家サミュエル・ウルマン(1840年 - 1924年)が
80歳の記念に自費出版した詩"YOUTH"(青春とは)から
「年を重ねただけでは人は老いない
 理想を失う時に初めて老いがくる」(松永安左衛門訳)を引用されましたが
「かがやく目」と題した子供達との交流を通して
人作り・街作りに貢献されておられる田中氏のお姿は
まさに「青き春」最中の方でした


桜丘小学校の後輩の方々も応援に駆けつけ
子供達と共に愉しんでいる化学実験の一部の実演
模造紙に貼った活動記録写真なども展示して下さいました

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酷暑を生き延び 久しぶりにおいで下さった92歳の竹井朖(あきら)氏と
休憩時間にニューヨーク駐在員という共通のご体験を語り合っておられました

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さて「私にとっての真理の探究とは」何か
半世紀後に出された田中氏の応えは
「常に正しいことに向かって これでいいのだろうかと問う態度」
そのことが「心が座っている」人間に導く と

田中先生を中心とした「かがやく目」は
ますます活動範囲を拡げ 東京都から感謝状を贈られるほどになりました
世田谷の子供達 そしてご年配の方々にも
「かがやく目」への参加を呼びかけたいと思いました
http://www18.ocn.ne.jp/~tanakay/kagayakume/nscobkiko.html
http://www2.ocn.ne.jp/~ouyuukai/newpage_kagayakume.html


小学校からの知己 岡本克行氏に田中芳徳先生をご紹介して頂いたおかげで
今回の徳談会が実現しました
重ねてお礼を申します
バザーや文化祭の多い時期 
お繰り合わせの上ご参加下さった方にも感謝致します
ご感想やご意見などございましたらいつもの通り 高橋までお寄せ頂きたく
どうぞよろしくお願いいたします


次回は11月28日(日曜日)安嶋彌(やすじまひさし)氏のご講演です
お誘い合わせの上 ご参会下さいませ
朝夕冷えて参りました
皆様 どうぞお元気でお過ごし下さいますように

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by skyalley | 2010-10-25 07:39 | 徳談会日記
木の机でぬりえ


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4歳半になる孫息子の颯太
最近は あれほど夢中になっていたウルトラマンから 
変身術の充実したポケモンやBEN10(ベンテン)にご執心だ


気圧に左右されやすい気管を持っている颯太は
このところの季節の変わり目で
咳喘息を起こしている
先日もあまりに咳き込んでいるので
家での吸入では間に合わず
とうとう国立小児病院に駆けつけることになった


タクシーで行く と決めた母親のももに
颯太は「きもちがわるくなるから やだ〜」と咳き込みながら訴えていた
祖父である私のオットは落ち着いていられない


BEN10は
10歳の少年ベン・テニスンが主人公のアニメーションだ
隕石の中から10種類のエイリアンヒーローに変身できる
「オムニトリックス」を手に入れたベンは
宇宙から襲い来る侵略者と戦う
オットはその変身ダイアルを買ってやることを思いついた


ももに内緒で 
「変身ダイアルを買ってあげるから
がんばってタクシーに乗って病院に行っておいで と送り出した
保育園から帰ってくるたびに訊いてきた
「こっくん(祖父)におにもつ とどいた? ま〜だ〜?
 おかち〜な〜 
 こっくんと おとことおとこのやくちょく したんだけどな〜」

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ようやく届いたオムニトリックスに颯太はご満悦だ
またプラスティック製品が増えたわけだ
私は オットのベッドサイドで使っていた机を持ってきた
去年の颯太の誕生日に買ってやった木の机だ
両脚を入れるとちょうど という大きさの自分用の机で
嬉しそうにピカチューのぬりえに励んでいる

ぬりえに木目が付くようになった

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by skyalley | 2010-10-20 10:05 |
もう石拾いはしない

秋風が吹くと 
いつも河原へ石を拾いに行きたくなる


子どもの頃 父に連れられて
庭の花壇の囲いなどに使うために
ときどき多摩川に石を拾いに行っていた
私には父がどんな石を探しているのか
具体的にはわからないので 拾っては父に見せる
「うん いいな」と言われるととても嬉しく
「ん〜 ・・・」と言われると かなりがっかりしたものだった


秋の透き通った風が河原を縦横に吹き渡る
川面は静かに細かな煌めきを湛えている


石にはそれぞれ学問的には名があるはずだが
私の好きな石は 掌に乗せて座りのいい石 
河原を引き上げるときには
その日の「一番石」をポケットに
掌でずっと石を転がして 帰ったものだった


子どもの頃から拾い集めた石を 私はまだ持っている
毎年 必ずどこかの河原で拾った石を 私は集めてきた


しかし今年からは もう石拾いをしない
テレビ番組「ようこそ先輩!」で
私は長沼毅(ながぬまたけし)氏を初めて知った

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1961年生まれ 生物学者
海洋科学技術センター(現海洋研究開発機構)研究員時
「しんかい2000」「しんかい6500」に乗船
水深数千メートルの海底を調査
94年より広島大学大学院生物圏科学研究科助教授
現在准教授
専門は生物海洋学・微生物生態学
砂漠、南極、火山、地底など
極限環境に生きる生物を探して地球中を駆け巡る

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「生命の起源を旅しよう!」と題された授業で
彼は聴講する小学生を学校近くの神社に連れて行き
取ってきた石の断面を大変精密な顕微鏡で見せてくれた
そこに うごめく微生物がいたのだ
石の中でも生きられる生き物がいる!

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自称「辺境生物学者」の長沼氏は
その微生物を愛おしそうに見 そして話した

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「海底火山の硫化水素が出ているような処でさえ
 生き物が生きている チューブワームだ
 生命の起源の場は 地獄のような処だったかも知れない
 しかし
 生命は はびこる そしてざわざわしている
 生命は にぎやかで すごくたのしい

 元々生命なんかいなくたって困らない宇宙が
 僕たち生命を選んだ
 きっと何か望んで 選んだ
 君たちは 僕たちは宇宙に愛されている
 これが事実だ」


今まであちこちの河原から
形がいい 色がいい 手触りがいい 座りがいい と
私の一存で持って帰ってきてしまった石に
そこを選んで暮らしていたかも知れぬ微生物に
初めて申し訳なく思った


秋の日を浴びての石拾いは
私の趣味のかなり高位についていた が
あの微生物を知ってしまったからには
もう 石拾いはしない
とてもサミシイが もう しない
by skyalley | 2010-10-19 22:09 | 父・母
紀野一義師の法話を聴く

このブログでも以前にご紹介した『ある禅者の夜話』の著者
紀野一義(きのかずよし)師(88)の法話会に
昨日 四谷三丁目の安禅寺にて 初めて参会しました


師は在家の仏教者
三十代の頃 北鎌倉円覚寺の朝比奈老師(臨済宗)
京都南禅寺の芝山老師(禅宗)に認められ
宗派を問わず よきところを取り入れた新しい会を作りなさい
という薦めに従い 「真如会」(しんにょえ)を開き
以来半世紀以上 説法に努めてこられた方です


古書店で出会った『ある禅者の夜話』は
師が真如会と全生庵で講じた『正法眼蔵随聞記』を
縮小してまとめた本でしたが
師の説き方に 私はすっかり唸ってしまい
著者がご存命であったなら ぜひお話を直に聴きたかったものを
と残念に思っていました

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本の古びた感じから 著者はすでに物故と思いこんでいたのです
読み進むに連れて 「直に聴きたかった」という思いがつのり
他の著作を捜すべく インターネットで検索したところが
びっくり
9月の師の法話予定として新宿で 谷中で 京都での予定がずらり


私は早速10月の定例法話の会に申し込みをしました
もし叶えて頂けるなら 徳談会にお運び頂きお話を と願い
折々『正法眼蔵』をひもとく海沼氏をお誘いして法話にでかけました
菊の花や 芭蕉の大きな葉のそよぐお庭を背景に
師は法話の始まる時間を待っておられました


今回は
円覚寺の朝比奈 南禅寺の芝山両老師へのご恩
真如会の機縁
そして寺で頂く食事の常に味わい深かったことなど
1時間半に亘って語られました


お開きになった後
ご参会の方々が持ち寄った甘味でお茶会
その間に師のおつれあいに思い切って徳談会の話をしてみました
会場の「福昌寺」の名を出すと
先代の櫻井ご住職とご懇意であったとのこと


師も
「うれしい うれしい 行きますよ こちらからお願いしたいくらい」
と仰り 握手を求めて下さいました
行きには無かった特別なおみやげを持って帰途に着きました

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徳談会での師の法話は来年4月を予定しています
どうぞお楽しみに!
by skyalley | 2010-10-17 12:42 | 徳談会日記
胡 暁子さん 神保町で講演会


第3回目の徳談会講師を務めて下さった胡(オゥ) 暁子さんの
講演会のご紹介です
胡さんは1927年東京生まれ
1961年に世界に知られた塗り薬『タイガーバーム』の
胡財閥3代目社長の胡一虎氏に嫁ぎ
10以上の会社の社長や役員を歴任
シンガポール赤十字社副総裁
1989年には日本政府より長年のシンガポールと日本の
友好関係に貢献したということで紫綬褒章を受賞


講演会は「神保町木曜会 知恵を生む町で会いましょう」
神田神保町 冨山房(ふざんぼう)にて 11月4日より一年間
午後6時半から8時半


第一回 中国について
   二    事故の確率 自分の意見を持つ
   三    日本人について
   四    性格が運命を作る
   五    日本語について
   六    忘年会 座談会

『聖路加病院の日野原先生にも
 彼曰く「僕は99歳よ 死ぬまでやるべきよ」 と背中を押されました』
とお便りに書かれておりました


しばらく体調を崩されておられた胡さんでしたが
講演会を受けて立たれるほどに復調されるとは
さすがに胡さんです
10月末に詳しいお知らせを送って下さるそうです
追ってまたご案内致します
by skyalley | 2010-10-17 12:28 | 徳談会日記
金もくせい ・ 銀もくせい


昨日 留学生会館で日本語の勉強を終えた後に
セネガル人夫婦のご主人の方が
「先週 先生に教えてもらったあの花はもう匂いませんね」と仰った
金もくせいのことだ
「僕が2年前に初めて日本に来たときに香っていました
 僕にとっては日本 といったらまずあの香りを思います」
妊娠3ヶ月の奥さんはびっくりしたように
「えっ あの花 あの花の匂い?!
 つわりの時に ずっと香っていたから 私は大嫌い」


先週 奈良の志賀直哉旧居を訪ねたとき
館内のあちこちに 気張らない草花が活けてあって
好感を深めた
受付の小さな花瓶の銀もくせいに触れると
館長さんがよろこんで下さった
あの日からもう一週間が経った


10月8日 奈良の平城京跡地で開かれた
「遷都1300年記念祝典」の舞台演出を任されたオットは
帰京すると すぐに発熱し寝込んでしまった
2年間に亘る準備 
そして本番前の10日間の不休不眠を考えると
さもありなん である
多くの関係者の方々もさぞやお疲れのことと拝察する


週末前の静かな夕暮れ
私が薦めた志賀直哉の短編を読めるくらいに
オットはおかげさまで少しずつ復調している

 ならやま を さかりし  ひ より  あさ  に  け  に
 みてら  みほとけ  おもかげ  に  たつ

会津八一が東京に帰ってから詠んだ歌の通り
あの青空を背景とした奈良での印象は
日に日に深まっているのだろう


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    記念祝典の会場で


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         志賀直哉旧居にて
by skyalley | 2010-10-15 17:35 |
奈良で  ③


近鉄奈良駅に着いたとき
迎えに来てくれたオットが駅の売店に直行
「今日のお昼はこれ!」と鰻弁当を薦めてくれました
店員から受け取ると ズっシンという手応え
鰻の多さもさることながら 餅米の炊き込みが敷いてあるとか


その重さの加わった鞄を持って
奈良の地に来させて頂いたお礼をと
まずは法隆寺へご挨拶に
その後 志賀直哉旧居にでかけましたが
館長さんとの話が弾み 結局数時間を過ごしました


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       木の洞に根付いた「あかまんま」
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       青空に負けぬ深さの黄金虫



昼ご飯を あのお弁当をどこか気持ちの良いところで
と外へ出ると
木立が心地よい蔭を作っている空き地が。。。
早速ハンカチを広げ 鰻弁当を広げ 
吹き渡る風に吹かれ 充実の時空間に恵まれました



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    近鉄線大和西大寺駅構内の売店でお求め頂けます お薦めです
by skyalley | 2010-10-13 14:02 | うちのひとびと
奈良で  ②

急に奈良行きが決まったので
どこで何をするかを決める間もなくでかけました
翌日の遷都1300年記念祝典へ
お招き頂いたことを感謝するため法隆寺へお礼詣りをしたあと
一旦戻った宿泊先のロビーにあった案内書で
志賀直哉の旧居の写真を見たところ
一瞬で ここだ! と決めました


ホテルがある近鉄奈良線の新大宮駅前交番で
「東京から来たのですが
  観光をするには何を気をつけたらいいでしょう」と尋ねました
東京に出張でよくでかけるという年配のお巡りさんが
「東京のように一日であちこち行かれるほど
 交通網が発達していないし
 乗り物の本数が一時間に一本とか二本というのはざらです
 ここでは欲張らずに一カ所決めたら
 そこを中心に愉しむというのがいいと思います」と助言して頂きました


素晴らしい快晴に恵まれ
私は意気揚々と志賀直哉旧居を目指してでかけました
遠目に家の周囲の土塀が見え
門から玄関への路を見たときに
やはりここに来たのは大正解だ と思いました


旧居は
昭和28年に建物の老朽汚損が進んだため
建て替え計画が持ち上がったところを
全国的な署名運動が展開され
昭和53年に奈良学園が取得し
大規模な修復工事を行って記念館として開館したそうです


昭和4年に移り住んだこの邸宅は
奈良公園に隣接し、御蓋山、春日山、若草山、高円山などを借景とし
鳥の囀りしか聞こえないような静寂さでした
志賀直哉自らが設計の筆を執り
友人に紹介を受けた数寄屋大工の棟梁である下島松之助に
邸宅の建築を依頼したそうですが
家のあちこちに 二人の理想の合作が見られました


志賀直哉の壮年期の13年間の奈良での暮らしでは
多くの文化人達と芸術を論、
友人・知人達との心の交流を大切にしたと同時に
家族の平和と健康をのぞみ
子供達の家庭教育を行い
家族の絆を育んだ生活であったことが感じられました


たまたま居合わせた10数名の来館者が
当時のままに遺されている食堂の椅子に集まると
館長さんが 
志賀直哉という人柄や志そのものが形になった建築
という観点からお話をして下さいました


「家族を溺れぬように愛する」ということを書き残している
という志賀直哉
「溺れぬように」とわざわざ言挙げしているということは
どういう背景があるのだろう と不思議に思って
館長さんにそのことをお尋ねしたら
館長さんも着席され 
そのまま約2時間ほども語り合ってしまいました


話している間中
佳い風が邸宅内を吹き渡り
金木犀の香りもかすかに流れてきました
さまざまな陰翳が家のあちこちに踊り
まったく仕合わせな時間でした


雨の日は またどんなに素敵だろう
奈良に来られることがあったら
また是非 と思いつつ 旧居を後にしました


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by skyalley | 2010-10-12 20:23 | うちのひとびと
奈良で  ①


オットがこの2年間舞台演出を務めてきた催事が 
8日奈良で開かれました

主催の「平城遷都1300年記念事業協会」から
ご丁寧な招待状を頂き 
私も緊張しながら7日に奈良へでかけました
着いてすぐに
翌日の催事のつつがない進行を願って
法隆寺に行き 手を合わせました


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おかげさまで
当日午前中は ほんとうに極上の空でした
by skyalley | 2010-10-10 22:21 | うちのひとびと