触ることからはじめよう
by skyalley
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三月を以て閉店

打合せから帰ってきたオットが
「事件だよ!  八百屋さんが閉店になってた」
つい数日前に買い物に行ったのに
ご主人は何も仰らなかったし 素振りも見せなかった

駅近くのスーパーマーケットに行っても
野菜だけは駅とは反対方向のその八百屋さんに行っていた
野菜の質がいいことはもちろんだったが
老主人の客あしらいは個人商店ならではの温かさだった

いつも元気に笑顔で応対し
旬の野菜のおいしい食べ方を教えてくれた
お客さんに合わせてかけてくれる一言が
店頭で順番を待つ他のお客さんをも和ませた

オットは孫息子が帰ってくると
必ず彼を連れて買い物に行った
「八百屋のおじさんに似てるって言われちゃった」
孫の生長を喜んでくれていた

今朝 八百屋さんに行ってみると
オットが言っていたように張り紙がしてあった
30年以上営業してきたこと
3月いっぱいで閉店することがお礼と共に述べてあった

私は用意していったお礼状を
シャッターに開けられたポストに入れさせて頂いた
「八百屋のおじさん」としかしらないご主人だったけれど
個人商店のお手本を見せて下さった

帰宅してストーブをつけたら「給油」の表示が点滅
灯油の注文をし忘れていたので
近所のガソリンスタンドに電話をした
「あっ すみませ〜ん 3月いっぱいで閉店したんですよ」

これからどこへ野菜を買いに行ったらいいのだろう
これからどこから灯油を届けて頂いたらいいのだろう
どこであれ ひととのやりとりのない買い物は味気ない
さみしい4月の一隅です

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by skyalley | 2007-04-04 22:42 | ひと
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