触ることからはじめよう
by skyalley
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裁縫台

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オットが物置として借りていた部屋を明け渡すことになった
片づけ下手のオットは
友人に手伝って頂き 先週末何とか引越を済ませた
その途中で受業をしていた私に電話があった

「長くて重たい板があるんだけど これってうちのかな・・・」
「長くて重たくて・・・ どんな板?」
「墨が付いたり点線がいっぱいついているんだけど」
「あぁ うちの! うちの!」

長いこと放置していた板を思い出した
娘時代に文化服装学院で学んでいた母は
和装・洋装両方の仕立てを身に付けていたひとだった
その母が何かにつけ使っていた板だ

私たち三人姉妹の服はいつも
長女の私が青 次女が黄 三女が桃色と決まっていて
母は乾物屋を営みながら
お客様の合間を縫って服作りにいそしんでいた

裁縫台の木の四方はどこもかしこも丸くなって
表面には布の印付けに使った象牙の道具の痕
私が子どもの頃に習字の練習で付けた墨の跡など
さまざまな痕跡が残っている

怪しいほどの季節の進み具合
戻ってきた母の裁縫板を机代わりに
新芽の吹き出した鉢の木々を見ながら
外で勉強できるうれしさは格別

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今 その机に珈琲とノートパソコンを持ち出して
成田の近くから勉強に見える早恵さんを待ちながら
この日記を書いている
小さなすみれも風に揺れている
by skyalley | 2007-03-10 10:29 | 父・母
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