触ることからはじめよう
by skyalley
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石井先生の徳談会へのご感想 ③


30代女性  会社勤務


先日電車の中でこんなことがありました
私の隣に立っていたダウン症と思われる中学生が
座っていた中年女性に
「あなた、座りなさい、ほら、いいから」と言われたのですが
その声があまりに大きく
「大丈夫です、本当に...」と恥ずかしそうに答えました
何もあんな大きな声で言わなくても...と思ったのですが
そもそもダウン症の何たるかを知らない私は
自分ならどうするべきかがわかりませんでした


もうひとつ最近こんなことを思いました
昔から大の生き物嫌いの友人が居て
犬猫はもちろん 金魚ですらどうしたらいいかわからない と言います
その人の親もやはり大の生き物嫌い
いい悪いではなく 友人がこんなにも生き物嫌いなのは
子供の頃に
親が嫌いだと言って触れない(触れさせない)ものを
敬遠してきた結果なのでは と


特別学級といわれるクラスの無い学校で学び
子供も持たない私は、自閉症も多動症もダウン症も
よくわからず生きてきたことを今更ながら感じるとともに
たくさんおられるはずの彼らを
あまり目にする事なく暮らしていることも感じました


現実的に障害の無い子どもたちとクラスを同じにする事は難しくても
石井先生が運営されている園のように
環境の中にいろんな人が居るという場所をつくる事が
大事なことだと思いました
また その場所で
大人がその子たちにどう接しているかを見ながら成長することが
ひいてはそれを見た子たちのその後の人との関係性において
もっと大事なのかもしれないとも感じました



最後に

脳に疾患があると
お医者様に言ってもらえた30歳をすぎるまで
見た目は普通だと思われながらも
壊れ続ける心身と格闘し
やっとの思いで社会や人と繋がってきた私には
石井先生の話しを我が事のように聞きました

貴重なおはなしを本当にありがとうございました


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率直なご感想を送って下さってありがとうございました
今回の徳談会に参加された方にも 参加されなかった方にも
とても共感できるご意見だと思われます
石井先生にお伝えすると共に
ご質問は 他の質問と共に適宜取りはからいます


会でも話しましたが
私の二人の娘たち そして25年経て
今は孫息子が石井先生が理事を務め
ご参会下さった今井先生が園長を務めておられる
「すこやか学園」でお世話になりました

園では療育の必要な自閉症のこどもと
保育が必要なこどもとがいっしょに暮らしておりました
運動会のかけっこの時など 
よーいどん! の声に
幼児も自閉症の子供もあっちへ走り こっちへ散らばり 
と大騒ぎの場面がさまざまに展開されましたが
何ともすてきな世界のつりあいを見せてくれました


娘達もそうでしたが
園に暮らす子供達は ほとんどがおむつをしているときから
自閉症のこどもが持っている独特の雰囲気に
日常生活の中で身近に接してきました
その環境に娘達を送迎する私たち家族も
おかげさまで 
その社会の在り方を身近なこととしてきました


今回 石井先生 今井先生 そして小野先生ご夫妻のお話を聴き
あらためて ご縁に恵まれたことを感謝しました
と同時に
この感想に書いて下さったように
「たくさんおられるはずの彼らを
 あまり目にする事なく暮らしている」人が多いことも
改めて感じました


障害は障害を持っている人にあるのではなく
周囲の人々の偏見や偏狭が生み出すもの
そして障害が有るか無いか
何が原因なのか ではなく
何かしらの「さしさわり」を持つ私とあなたとが
どう関わっていくか どう関係を築いていくか
そんなことを 今日も自問自答していました


石井先生の徳談会へのご感想 ③_f0085284_0321165.jpg

by skyalley | 2010-06-09 00:32 | 徳談会日記
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