触ることからはじめよう
by skyalley
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地元情報誌 「わたしの世田谷」に

6月から 月刊「わたしの世田谷」誌という地元の情報誌に
私が書く記事を掲載して頂けることになった 
縦13㎝ 横18㎝ のB6版 48頁
70代となられた編集長の杉本丈憲氏のご尽力で
20年近く 親しまれている冊子だ

地元情報誌 「わたしの世田谷」に_f0085284_021113.jpg


今までは 
私の「こころへ教室」の案内と
字を書くことについてのちょっとした工夫を
「おやくにたてば」と題して書いた記事を
家でオットに印刷してもらい ポスティングをしてきたが
ふ と思い立って杉本氏にご相談してみた


氏は早速に教室に来られ
「記事は本当に役に立ちました」 と評して下さった
最初は ポスティング用に今まで書きためた記事を
順次掲載して頂こうと思っていたが
せっかく多くの方に読んで頂けるなら
より多くの方にお役に立てるような内容を と考えを練っていた


今まで ポスティングをしていたとき
表札を見て 書かれている名字を案内文の最後の余白に
「様」を付けてその場で書き 投函させてもらった来た
表札を見て 書きながら
(あぁ この方の名前は形が取りづらいな) とか
(こんな風に書くと 収まりよく書ける ということを
  直接会って この方に伝えたいな) などと
おせっかいなことを思ったことが 何度もあった


締め切りの週になって ようやく名案が浮かんだ
日本人の名字ベスト100を使い
ポスティングをしていたときに出来なかったことを
紙面を通して 毎月伝えられるといいのではないか
ご自身がその名字である という方にも
その名字の親戚や友人を持っておられるという方にも
役に立つことだろう


私は早速インターネットで名字の順位付けを検索した
どのサイトも 森岡浩先生という方の本を
参考資料として使っているようだ
私も図書館から『県別 名字ランキング事典』を借りてみた


森岡先生は1961年 高知県生まれ
学生時代から独学で姓氏研究を行い
文献だけに囚われない実証的な研究を続ける
書籍などには掲載されていながら
実際には存在しない名字を”幽霊名字”と名付け
安易な名字事典づくりに警鐘を鳴らす と紹介されている


その御著書によると
全国で最も多い名字は 佐藤・鈴木・(私の)高橋・田中・渡辺・・・
と続く
それにしても 県別のベスト50や
その分布の特徴 その歴史的・地理的などの背景
さらには各県の珍しい名字などなど
大変な労力を素に形となった事典であることが拝察される


締め切りも間近なので
試しに 一位の佐藤姓から 早速 記事を書いてみた
清書をすれば 編集長に届けられるところまできた
何より「おやくにたてば」の題に恥じない内容となった 
とは思うのだが
何だか落ち着かない
何が私を落ち着かなくさせているのか


一休みして お茶を淹れながら考えた
 そうだ 森岡先生の御了解を頂いていない
そのことだ
もちろん 先生の出された統計以外でも
同じような結果がたくさん発表されている
しかし それはそれだ 
先生のご尽力に敬意を表すれば
私の気持ちが安んずる ということがわかった


メールでのお願いは失礼かとも思ったが
先生のサイトに 記事の使用に関しては
以下のアドレスに必ず連絡を とあったので
それに従うことにした
「わたしの世田谷」誌と 下書きの記事の写真を撮って添えた

内容は


もしお許しを頂ければ
森岡先生の「日本人の名字ベスト200」を参考にさせていただき
地元の情報誌「わたしの世田谷」に
書に関する記事を掲載させて頂けるかどうかをご一考頂きたく 
お便り致しました


手書きの場が少なくなったとはいえ
賀状や日常の便りなど さまざまな場で記名をすることが多くあります
皆様の「おやくにたてば」と願い 
あくまで書を主体に ここまで作ってみましたが
森岡先生の多大なご尽力による「日本人の名字ベスト200」の
ご成果がなければ 成立し得ません
もし ご許可を頂けましたら
記事の最後に森岡先生のサイトのご紹介を添えて と考えております


というようなものだ
すると ほどなく先生からお返事を返して頂いた
使用の条件として
・出典を明示すること
  森岡浩著「県別 名字ランキング事典」(東京堂出版)
・ランキングの表そのものを掲載しないこと
の2点が挙げられていたが

  今まで一度も考えたことがなかったが
  確かに
  自分の名前をきれいにかける というのは
  書道の基本でしょうから
  名字ランキングが役に立つでしょう
と快諾して下さった


メールを開くまで とても緊張した
先生が よろしい と仰って下さらなければ
話は進まない
締め切りまであと数日 という時になって
他によい案が浮かぶかどうか
どうぞ 御了解頂けますように
祈るような気持ちで先生の言葉を読み進んだ


先生は快く了解して下さった上に
世田谷区の雑誌なので と
東京都のベスト50も添付してくださった
東京では1位が「鈴木」
どちらを利用しても結構です との御厚情を頂いた


森岡先生にも御了解を頂けたことで
私の気持ちは解放された
2ヶ月後の6月号から「おやくにたてば」を掲載して頂く
以後 教室にも50冊ほど届けて下さるそうだ
私の記事の掲載を快くお引き受け下さった編集長の杉本氏
そして 長年のご研究の成果をお裾分け下さった森岡先生
お二人に心からお礼を申し上げたい
by skyalley | 2010-04-20 01:14 | こころへ教室日記
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