触ることからはじめよう
by skyalley
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点と点とで面を   (まずは海沼さんと)

昨日の夕方 受業を一段落させてから
花冷えの雨の中 隣町の経堂へと自転車を走らせた
今までなら夕方は 孫息子の保育園への迎えがあり
その後 娘が帰るまで子守りをしている時間だった


孫息子自身もありがたいことに元気に成長しつつあり
この春から 娘が迎えに行くようにもなったので
切れ切れだった私の時間に 継続や集中が戻ってきた
ずっと思ってきたことを 一つ一つ実行し始めている


さて 「悠愉学舎(ゼミナール)」は
小学校4年生から中学生までの私塾だ
海沼栄造さんは福嶋俊さんと共に 経堂でもう20年近くこの塾を営み
たくさんのこどもやおとなと関わってこられた
http://members2.jcom.home.ne.jp/yamasoft/yuyu/


共に教育ということに携わる仕事をしている同士
海沼さんとは折に触れ 意見を交換し合ってきた
昨日は彼に相談があって  濡れながらもいそいそと出かけた
点と点を結んで面にしましょう と話そう と


つまり経堂で塾を開く海沼さんという点
隣の千歳船橋で塾を開く私という点
互いに刺激しあいながら
それぞれに長い間活動をしてきた


その「それぞれ」の点を結んで面にし
共通の志に向けて活動をしましょう という提案だ
黙って私の考えを聴いて下さった海沼さんは
先日NHKで放映されたドキュメンタリー「無縁社会」のことを話された
http://www.nhk.or.jp/tsuiseki/file/list/100403.html


NHKの調べでは 誰にも知られずに亡くなるなどして
引き取り手のなかった遺体の数は年間3万2000に上るという
番組では「無縁死」と名づけ
絆が弱まった無縁社会の到来に警鐘を鳴らした


家族や親族に引き取りを拒否された遺体が少なくないという
身内が他人よりも遠い存在になっている
2008年に読売新聞社が行った世論調査では
家族の絆が弱くなってきていると思う人は9割に上っている


私は去年から幼児のためのことばの教室を始めた
そこを通して幼児や その母親と日々の関わりがある
小学生以上の学生については 悠愉ゼミと私の塾での関わり
子育て中の母親達のために
海沼さんは「樹の会」という読書会
そして「ゆっくり子育て講演会」を開いている
またもっと経験豊かな方の話を聴くために「徳談会」もある


海沼さんも私も 本業の塾の営みをはみ出して
やらなければ という思いで続けている会を持っているのだ
それぞれの活動を繋げてみると
かなり様々な方との繋がりがあることがわかる


しかし こうして並べてみると 一人住まいの老人や
路上で生活するしかない人々や
また男の人のための集いの場が無いことがわかる
父親も 働く男達も 今の社会に生きていくことはとても苦しいと思う


海沼さんと話していて 力が湧いてきた
私たち二人の繋がりを新たに認識して
この繋がりが更なる面になるようにしていきたい
そして 面が安定した立体となるよう
皆さんのご意見やお力添えを頂きたいと思っている




点と点とで面を   (まずは海沼さんと)_f0085284_1033382.jpg
    4月4日の砧公園 満開の桜を遠目に 芽吹き始めた銀杏
by skyalley | 2010-04-08 09:51 | ひと
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