触ることからはじめよう
by skyalley
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政治家に?!  その2

小学校の恩師 氏家コウ先生から
先にお歳暮を頂いてしまった
さらに「届いたかい」と電話まで頂いてしまった
おつれあいがお加減を悪くされ
一週間ほど入院していたので
いつものように乗って会話をする相手がいなかったから
「あんたが電話に出てくれてよかった」


90歳の先生
「もう死んだって 歳を考えりゃ惜しくはないんだけど
 日本の将来を考えるとおちおち死ねやしないよ
 この間の産経新聞のトップ 見たかい?
 小沢が何百人も連れて中国へ行ったんだよ
 ええっ 見てない? 
 新聞 取ってないの? 
 とんでもないことをしてくれるよ まったく」
 怪気炎だ


黙って聴いていた私に
「あんた 政治家になんなさい
 あんたならなれる
 私は本当は東京に出て政治家になりたかったんだよ
 あんたに ぜひなって欲しいと思う」
私に?! 政治家に!?


先生
私はなりません
なれません
私は乾物屋の娘として育ちました
両親は毎朝早くに炊いた煮豆や昆布巻きを売って
生計を立てていた その背中を見て育ちました
豆を買いに来るはずの近所のお婆さんが見えないと
「具合が悪いのかも知れない お前豆持って行っといで」
と様子を見に行かされました


私は目の前におられるひとに寄り添って
何かお役に立てることがあればいいな と
そんな気持ちで教室をやらせてもらってきました
来年で25年になります
両親の働き方を踏襲して
おかげさまでここまで続けてこられました


政治家というのは不特定多数に働きかけることでしょう
私は目の前の具体的な人に働きかけることしか知りません
全く政治家向きではありません


そんなふうに話すと 
黙って聴いて下さっていた先生は
「そうそう その説得力ある話し方
  もったいないね
  ま いい あんたは先生を続けなさい
  だけど世界を視野に入れて学ばなければだめだよ」
そう仰って解放して下さった


私は教室で共に学ぶことが好き
まして
好きなことを続けさせて頂いているありがたさ
そのことを日々感謝できる仕事に就かせて頂いている
情熱を持って目覚め 
また一日を始められる有り難さは
他の何にも代え難い
by skyalley | 2009-12-14 22:40 | 徳談会日記
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