触ることからはじめよう
by skyalley
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「ぼくが変わったってことをだれも知らないんだ」


隣人の海人少年の新学期が始まった
久しぶりに会った同級生と
彼は 何も話さず帰ってきた と言った


    遅刻しちゃったんだよねぇ
    最初の日だったから
    早く行きたかったんだけど
    な〜んか起きるのが遅くなっちゃって
    な〜んか家を出るのが遅くなっちゃって
    ぼくが教室には行ったら
    みんなぼくを見たから
    ちょ〜恥ずかしかった・・・・・・・・・
   
    前みんなとどんなふうに話してたか
    忘れちゃった
    っていうか
    ぼくが変わったってこと
    誰も知らないんだ
    どう って
    変わったんだけどね
    前のぼくがどんなだったか
    忘れちゃった・・・・・・・・・
    何も話すことがなかった


    「係」 とか書かなくちゃなんなくて
    でね
    「かかり」って思うと 係って書けちゃうの
    思っただけで字が書けちゃうの・・・・・・・・・・




小学生最後の夏休み中 毎日教室に来て
5時間以上の勉強をしてきた海人
7月と8月の末に
少しお泊まりの愉しみもあったが
その間も私からの宿題を続けてもらった
2年生の漢字から始めて
4年生の漢字の8割が身に付いた
算数の文章題を読めるようにもなった


今日から三泊四日で学校の山の家で合宿
その間はさすがに私からの宿題は持たせられないので
前夜4年生の漢字の復習のため
また教室に来てもらった
漢字を書きながら
ぼつぼつと話したのが上記の内容


復習をし終えると


    ね ね お土産何がいい?
    去年 木の鉛筆買ってきたでしょ
    今年は何がいい?
    木のスプーンとかあるよ
    フォークもあるよ


私が木を好きなことを知っている彼
気遣いながら
大欠伸をしながら
隣家へ帰っていった


    
by skyalley | 2009-09-03 06:25 | こころへ教室日記
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