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パリの友人三人から 「友人三人が東京へ行くのでよろしくね」 というメールが届いたのは一ヶ月前 10日に東京に着いてからは日本人女性のガイドと共に 三人のそれぞれの関心を満たすような場所や人を訪ね 日々を満喫していた様子だ 東京での最後の日 私は彼らを砧公園に連れて行くことにした 日頃私が慣れ親しんでいる場所だ そこでこころゆくまでくつろいでもらおうと その日を心待ちにしていた 三人は70年代のイラン革命の時に亡命したと聞いていた 「亡命する」 民族・宗教・思想・政治的意見の相違などから 自国において迫害を受け または迫害を受ける危険があるために 外国に逃れること(大辞林 第二版) 家族は世界中に離散したという いったい祖国に対して 今どんな気持なのだろう 三人のうちの一人 女性のFatiは 「イランでは行きたい学校がなかったので 私はパリに 夫はドイツに留学した 今となっては親しい人も もうイランにはいないから 土地への恋しさはないの でも家族に会うのが何と言っても大変」と話してくれた 現在 Fatiとご主人のHamidはロンドン郊外の町に FatiのいとこのBijanはパリに 娘さんの一人はロンドンに もう一人の娘さんはニューヨークで暮らし アメリカの市民権を取ったそうだ パリの三人から私がいつも「空の路地」を散歩をしながら 写真を撮っていることを すでに知っていた三人は 砧公園に入ると すぐに木々を仰いだ Fatiが声を挙げた 「あら ユキコの路があるわ!」 HamidもBijanもすぐにカメラを向けた 「イギリスで木のワークショップをしてね いつでも泊まりに来て 待ってるから」 「パリでもワークショップをしなさい 待っているよ」 別れ際にそう言い残して 東京での最後の行事 歌舞伎観劇へと去っていった 今日から京都 それから直島 金沢と回るそうだ 半日 とても短い時間だったけれど すばらしい出会いを授けてくれたパリの友人たちに この日の写真を何枚も送った 翌朝 さっそく一人から電話があり 二人からは「一緒に行きたかった」とメールが届いた 離日した三人と パリの三人とは ロンドンの夫婦の家に集まって感謝祭を祝うそうだ 近くて遠い この地球の片隅には 友人の喜びを喜ぶ友人でいっぱいだ
by skyalley
| 2011-11-15 11:33
| 空の路地
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