触ることからはじめよう
by skyalley
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孫息子との署名活動
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7日の昼過ぎ 駅前での脱原発の署名活動のため
迎えに来てくれた友とでかけようとしていたら
5歳の孫息子が窓を開けて見送ってくれた
「いってらっしゃ〜〜〜い!
 しょめぇ〜 おねがいしまぁす! ってやりにいくんでしょ」
「颯太も手伝ってよ おうちの中だけで大きな声出せてもだめ〜
 お外でもやって〜」
私がからかっても
「いってらっしゃぁ〜〜い! しょめぇ おねがいしまぁすっ!!」
孫息子は無邪気に繰り返し 彼なりに励ましてくれた


熱風の吹く駅の改札口前に立ち始めてしばらくすると
孫息子が母親と共に現れた
彼は私を認めると「そのかみ(ちらし) そうちゃんにちょうだい」と言う
私が数枚手渡すと「もっと」
昼に家で見送った友を見つけると 彼女の所に走って行った
すぐに声が聞こえた
「しょめぇ おねがいしまぁす!」颯太の声だ
物怖じすることなく 駅の改札口から出てくる人に手渡そうとしている


熱中症寸前になりながら 
小さなその姿に励まされ
原発事故など 何処の星の話?! とでも言いたげな表情のひとにも
声を掛け続けた


しばらくすると颯太が私の傍に立つと こう訴えた
「そうちゃんが おねがいしまぁす っていっても
 ちらしをもらってくれないひとがいるんだよ
 なんにもいわないで なんにもみないで いっちゃうんだよ
 しつれいだね」
「颯太 チラシをもらってくれたひとはいた?」
「うん いた」
「チラシをもらってくれるひとがいるっていうことは?」
「チラシをもらわないひともいる」
「そうだね チラシをもらってくれるひとも もらってくれないひとも
 いっしょにかんがえていかなくちゃいけないんだ」
「でも がっかりだよ」
「そうだね かっくん(私の渾名)も署名してくれない人にはがっかりだよ
 でも また次の人が署名してくれるかなと思って 
 楽しみに「お願いします」って言うの 
 颯太もがっかりしないで こんどのひとはもらってくれるかなって
 楽しみに声をかけてごらん
  おねがいしまぁす って ね」
「うん わかった がんばる」
私は 自分自身を鼓舞していたのだと思う


脱原発などという社会的に大きな運動を
孫息子と共にすることになろうとは思ってもいなかった
しかし これは社会的であるということは 
そもそもきわめて個人的なことでもあると思う


一人一人の慾を少しでも減らすこと
八分目でやっていける という分を知ること
すべてはそこに関わっている 
そう思う


家に持って帰ってきた署名用の画板の束を見て
颯太が言った
「また するの しょめぇ」
「うん するよ 次の次の日曜日」
「そうちゃんも する」
by skyalley | 2011-08-10 18:06 | 一枚の葉を森へ(no nukes)
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