触ることからはじめよう
by skyalley
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今 考える力を身につける



十年以上東京で暮らしている韓国人の友が
ある日 こう話した

「日本に来てすぐ 
 『仕方がないじゃない』という言葉をよく口にするのを聞いて 
 納得がいかなかった
 何が仕方が無いのか 何か方法を考えて解決する道をみつければいいのに
 何故易々と『仕方がないじゃない』と言うんだろう と思っていた
 けれど3月11日に
 津波が田畑や家をどこまでもどこまでも呑み込んでいく映像をテレビで観たら 
 『仕方がないじゃない』と言う日本人の気持ちが少しわかったような気がした」

震災後 ある高校の卒業式で答辞を読んだ一学生は
「天を恨まず」と嗚咽を抑えながら これからの復興を誓っていた

岩手県出身の宮澤賢治は生涯に数々の天災に遭い
死の直前1933年には
死者・行方不明者約3000人を出した昭和三陸地震も経験した
今 賢治の「雨ニモマケズ」が再び脚光を浴びている という
「復興に向けた祈りのメッセージのように被災者の心に響く」と
(7月6日讀賣新聞夕刊)

しかしそれらはいずれも天災を前にしての姿勢だ
台風、地震、津波、噴火、豪雪、洪水、高潮。。。。
狭く山がちの日本という国土に暮らして来た日本人は
有史以来いったいどれほどの天災に見舞われて来たことか
稲作や林業・漁業従事者という事情もあり 
たとえ被害に遭ったとしても
他の土地へ移ることもなく 
天災の原因を詮索せず 
ただひたすらに天災が去るのを辛抱強く待ち
去った後には また元の生活を黙々と続けてきた
そうやって自然を 自然のもたらす災いをも甘受して従ってきた

その時間が長く そして深く人々の暮らしに染みついて
災いには抗わず 去るのを待ち 恨むことなく 受け入れてきたのだ

そして今 原子力発電所という人災が起きても
天災と人災の区別をするという考えを抱くこともなく
災いを災いとして
「抗わず 去るのを待ち 恨むことなく 受け入れて」しまう

起こってしまったことは「しょうがない」で済ませがちな日本人は多い
理より情が勝っているとも言えるだろうか
なぜ起こったのか 
起こらないようにするにはどうしたらいいのか
そのために今できることは何なのか
天災にそれを問うても「仕方がない」
その習い性が人災を前にしても 変えられない

しかし 今 情を持って
新たな人災を引き起こすことのないように
考える力を養わねばならない 
by skyalley | 2011-07-24 15:51 | 一枚の葉を森へ(no nukes)
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