触ることからはじめよう
by skyalley
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「こども・ことば・ひろば」
「こども・ことば・ひろば」は
3歳からのにほんごの教室です
話す・聴く・読む・書く この四つの力をつりあいよく伸ばし
母国語である日本語を 
感じ考え行動する つまり生きるための基になる支えとして
遣えるように さまざまな方法を通じて
身に付けて欲しいと思い 開いた教室です


先週の金曜日
4歳の宗祐(そうすけ)君と優仁(ひろと)の二人に
伝わるように「話す」こと を学んでもらうために
体を使ってひらがなを書いてもらうことにしました
最初は「い」の字
私が彼らの上から写真を撮って
「い」に見えるかどうかを 二人に見てもらいました

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あれぇ!? なんじゃこれ?!
宗祐君が「八みたいだね」と言いました
その通り どうして「い」じゃなくて「八」になっちゃったのか
考えてご覧
二人は黙って顔を見合わせています
「さっきは二人共 だまっていきなりごろんと横になったでしょ
 僕はこっちをするから 君はこっちをしてくれる?とか
 話し合って決めるといいと思うけどな」



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 「い」の一画目のはねるところも しっかりできています



こんどは「り」の字を作ってもらうことにしました
「ひろくん こっちのながいの してくれる?
 ぼく こっちのみじかいのするから」と宗祐君が提案する
「いいよ」 ひろ君が納得する

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こんどはいいようだ
私が写真を撮ると 二人は待ちきれず
カメラの近くに寄ってきた
「やったぁ おかあさん 見て見て!」
隣の部屋に控えるお母さん方にも褒めてもらった

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「じゃ こんどは少しむずかしいよ 《に》の字を作ってみようか」
二人は「いろはカード」の「に」の字を見て話している
「ね ね 僕がこれするでしょ
 宗祐君がこれするでしょ ひとり足りないよ」とひろ君
すると宗祐君
「じゃ (妹の)みいちゃんに頼もうよ」
お兄ちゃん達の「お遊び」に入れてもらいたくて
うずうずしていた美音(みね)ちゃんが飛びだしてきた


ひろ君とそうすけ君が考えを言葉にし合って
そしてそうすけ君が美音ちゃんにわかるように指示を出したので
「に」の字は晴れて うまく出来ました
みんな大喜び
「に」の字は ただ三画から成る文字ではなく
一画目をひろ君が長く そして丸みのある線を体で表し
二画目をそうすけ君が短くて少し上向き
三画目をみねちゃんが短くて少し下向き 
一画と一人が結びついたことで
後で文字の姿を思い出しやすければいいな と思っています

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               真剣そのもの! かわいい また来週ね
by skyalley | 2010-09-21 21:38 | こども・ことば・ひろば
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