触ることからはじめよう
by skyalley
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この世の「兄弟」

第2回の徳談会で話をして下さった松浦靖明氏
御歳91歳
今年の初めに「立派な方なので
ぜひ話をして頂くようお願いしてみては」とご紹介を頂き
千葉に暮らす辻井氏に便りを書き送った
するとすぐに 「2月の雪の日に転んだので
その怪我が治ったら連絡をします」とのお返事を下さった


その後 お加減はいかがであろうと思っていたところ
一昨日 先方からわざわざ電話を下さった
怪我は治ったが 心臓に苦しさがあるので
東京には出向くことができなくなった ということであった
最初にお話ししたときより 確かにお声が弱かった


辻井氏は松浦氏と共に海軍兵学校で学ばれた89歳
「せっかく松浦大兄にご紹介を頂いた徳談会に
 一度は顔を出させて頂きたいと思っておりましたが」
「松浦兄弟を通して毛筆の便りを下さった高橋さんに
 いつかお会いしたいと思っていますが」
徳談会へおいでになれぬことをとても残念に仰って下さった


東京へは行かれないが
折々思っていること 考えていること 伝えておきたいことなど
電話でお伝えしてもよろしいか とのお尋ねを頂いたので
「是非 お願い致します」とお応えした
「今日の所はご報告まで」と律義にご挨拶された


松浦氏に辻井氏からご連絡を頂いたことをお伝えすると
「さすがですな
 この歳になると それだけで気難しくもなるもの
 その上に病気を抱え込むと 人のことなど構ってはおられない
 それなのに 若い人に出来る限りのことをしようというのでしょう
 見習わんといけませんな」


お元気な頃は 
「どうしてもご馳走したい」という辻井氏が松浦氏を誘って
年に何度か日本橋の高島屋のレストランで落ち合い
必ずお子様ランチを注文なさったそうだ
その量といい デザートまで付いていて
「わたしらにはぴったりなんですわ
 二人で旗を立てたご飯を頂くのが嬉しくてね
 男の年寄りなんぞ しょうがないもんですわ」 
後輩とのデートを そう話しておられた松浦氏


徳談会より 会食ができなくなったことを
どんなに残念に思っておられるだろう
この世に生を受けて
互いに「兄弟」と呼び合う友を授かったお二人の
70年間のおつきあいを想う
by skyalley | 2010-07-05 03:56 | 徳談会日記
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